今年も、給料はほとんど変わらなかった。仕事は増えているのに——。昇給の通知を見て、ため息をついたことはありませんか?
先に言います。給料が上がらないのは、あなたの頑張りが足りないからとは限りません。会社の「構造」で決まっている部分が、思っている以上に大きいんです。

こんにちは!みゃーぱぱです!
僕は、年功序列の色が強い4000人規模の小売企業に約6年いて、そのあと成績がそのまま給与に反映されるWeb業界の会社に転職し、1年目の年収が約1.8倍になりました。「上がりにくい構造の会社」と「上がる構造の会社」の両方の中で働いた側の人間です。
この記事は「今すぐ転職しろ」という話ではありません。上がらない会社の中で何が起きているのか、上がる会社には何があって、何を差し出すことになるのか——両方を見た僕の実話と公的データで、判断材料をそろえる記事です!
こんな方におすすめ
* 何年働いても給料がほとんど上がらず、「自分のせい?」と悩んでいる
* 職場は悪くないのに、給料のことだけで転職していいのか迷っている
* 「転職すれば上がる」が本当なのか、確かめてから動きたい
📌 この記事のまとめ(30秒で読める)
給料が上がらないのは、能力より会社の構造で決まる部分が大きい。構造は選べる。見切りは「給与の5年後テスト」で測ろう。
* 2025年に賃上げした企業は91.5%(厚労省・従業員100人以上)。上がらないのは当たり前ではない
* 上がりにくい構造の共通点は「成果が見えにくい・年功序列・業界で上がり幅が決まる」
* 上がる構造には代償がある。僕は年収1.8倍の前に、前職を下回る数か月があった
* 転職で賃金が増えた人は40.8%、減った人は31.0%(厚労省)。交渉より「構造選び」
給料が上がらないのはあなたのせい?当たり前?【結論: 会社の構造で決まる部分が大きい】
結論、給料が上がらない原因は、あなたの能力より会社の構造にあることが多いです。そして今は、「上がらなくて当たり前」の時代でもありません。
「給料が上がらない」とは、同じ会社で働き続けても、基本給や年収が数年単位でほとんど増えない状態のことです。本記事では、上がりにくい構造の会社と上がる構造の会社の両方で働いた僕が、原因の見分け方と判断の物差しを解説します。
まず、データを1つ紹介します。厚生労働省の調査によると、2025年中に1人平均賃金を「引き上げた・引き上げる」企業は91.5%(前年91.2%)。賃金の改定を実施しない企業は2.4%でした(厚生労働省「令和7年 賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」)。この調査の対象は常用労働者100人以上の企業なので、中小企業や零細企業の実態をそのまま表す数字ではありません。それでも、一定規模の会社では「上がるのが多数派」になっている——これが今の現実です。
つまり、何年も給料が動かないなら、それは「社会人なら誰でもそう」ではなく、あなたの会社に固有の事情がある可能性が高い。自分を責める前に、会社の構造を見てみてほしいんです。


僕自身、1社目にいたころ、給料に強い不満があったわけではありません。業界や年齢の平均と比べると、むしろ若干上だったと思います。それでも「このまま行くと、貯金や投資に回せるお金は少ないままだな」という漠然とした不安はありました。その不安の正体が「構造」だったと分かったのは、2社目に移ってからです。
中にいて見えた「給料が上がりにくい会社」の特徴5つ
結論、給料が上がりにくい会社には共通の構造があります。僕が1社目の中で実感したものが3つ、公的データから言えるものが2つです。
まず正直に言っておきます。僕の1社目は、「まったく上がらない会社」ではありませんでした。細かくグレードが設定されていて、グレードが上がるごとに基本給が昇給し、役職がつけば別に役職手当がつく仕組み。6年間で、月給は10万円ほど上がったと思います。それでも「上がりにくい構造」だったと、今は思っています。
特徴1. 個人の成果が見えにくい
店舗の売上は、チームの数字です。売場担当でもサービスカウンターでも、「あなたがいたから、いくら増えた」は数字になりにくい。個人の成果が見えにくい分、給与は上がりにくく、良くも悪くも年功序列感がある——これが販売職にいた僕の実感でした。販売職という仕事の構造は販売職から転職は難しい?6年で7つの持ち場を経験した僕の結論に詳しく書いています。
特徴2. 昇給の道筋が年功序列で、先まで見えてしまう
4000人規模の会社で、キャリアアップは年功序列でした。グレード表と役職手当は社内で公開されていたので、上司の給与をオープンに聞いたことはなくても、「上の役職に就くと、このくらい」はだいたい想像がつきました。安定している、とも言えます。ただ、年収だけを見ると、仕事の責任領域や仕事量に対して釣り合わなくなっていくイメージがあったんです。
特徴3. 昇進しても、上がり幅は業界で決まる
僕は店長になって、給与は上がりました。でも業界が小売なので、上がり幅はそこまで大きくなく、逆に責任や残業は急に増えました。「頑張って昇進すれば上がる」は半分正しく、半分は業界の構造に縛られています。この損得は管理職になりたくない・出世したくないのは逃げ?店長辞令を受けた僕の答えで「出世の損益計算」として書きました。
特徴4. 会社や業界の利益が伸びていない
ここからは公的データの話です。賃金の改定にあたって企業が最も重視した要素は「企業の業績」で41.7%(前出の厚生労働省調査)。会社の業績が伸びていなければ、配る原資がありません。業界全体の利益率が低ければ、どれだけ頑張っても配分できる額に天井がある——これは僕の体験というより、構造そのものの話です。
特徴5. 何をすれば上がるのかが見えない
同じ調査で、定期昇給制度がある企業は81.2%、ない企業は17.7%——いわゆる「昇給なし」の会社が、一定規模の企業でも2割近くあります。制度の中身は「自動昇給」が27.5%で、「業績評価など」によるものが72.4%です。つまり多くの会社で、昇給は評価次第。評価基準が示されていない会社では、「何をすれば上がるのか」が見えず、上がり方も見えません。


特徴が3つ以上当てはまるなら、問題はあなたの頑張りではなく、構造にある可能性が高いです。ただし「構造が悪いなら転職」と短絡しないでください。上がる構造には、上がる構造なりの代償があるからです。

「給料が上がる会社」の中は何が違ったか——上がる構造と、その代償
結論、上がる会社は、成果が数字で見えて、給与を見直す回数が多い。ただしその構造には、「下がる可能性も見える」という代償があります。
「上がる構造・上がらない構造」とは、個人の成果が見える形で測られ、それが給与に反映される仕組みが会社にあるかどうかの違いのこと。僕は、給料が上がるかどうかの大半はここで決まると考えています。
2社目は、基本給のグレードを年に3〜4回見直す仕組みに、インセンティブが加わる給与構造でした。未経験の営業職として入社し、1年目の年収は1社目の最終年収(約400万円)の約1.8倍(約750〜800万円)。年収交渉はしていません。未経験で入る立場で、交渉できる材料がなかったからです。
最初に給与が動いたのは、入社3か月目くらい。自分の営業活動で獲得した受注が、月3件を超えたタイミングだったと思います。「決められた仕事をこなしたから」ではなく、「数字が出たから」給与が動く——1社目では起きなかったことでした。
ここからが代償の話です。成果を出すことが一番の評価軸なので、未経験で入った最初は、成果が出るイメージがまったく湧かず、正直きつかった。そして数字が出なかった時期の給与は、1社目より月5万円ほど少なかったと記憶しています。年収1.8倍の前に、前職を下回る数か月があったんです。
決められた仕事をこなせば評価される環境でもなくなりました。個人で達成すべき目標は高く設定され、そこにコミットできなければキャリアアップもできない。休みの日に営業先のリストを用意しないと、週明けの成績が評価と給与に直結する——その緊張感は休日出勤が当たり前はおかしい?休みに電話が鳴り続けた僕の答えに書いたとおりです。


上がる構造・上がらない構造は、会社の良し悪しではなく、仕組みの違いです。安定を取るか、変動を受け入れて上を狙うか。選ぶのはあなたです。
見切るかどうかは「給与の5年後テスト」で測る
結論、見切りの判断は「今いくらか」ではなく、5年後・10年後に自分の位置にいる人の給与と働き方で測ります。僕はこれを「給与の5年後テスト」と呼んでいます。
今の給料への不満には波があります。ボーナスが出た月と、出費がかさんだ月では感じ方が違う。でも「この会社で5年続けた自分」の姿は、その日の気分では変わりません。だから判断の物差しとして使いやすいんです。
僕の1社目では、グレード表と役職手当が社内で公開されていました。だから、5年後・10年後に自分が就いていそうな役職の給与は、おおよそ計算できた。そして上司たちの働き方を見ると、年収だけでは、責任領域や仕事量に対して釣り合わなくなっていくイメージがあったんです。「あと3〜5年いたら、仕事と給与のバランスが変わって、見合わないと考えただろう」——いま振り返っても、そう思います。
5年後・10年後に上の役職にいる自分を想像して、そこに向かって今頑張れるか。この物差しは仕事が楽しくない・つまらないのは当たり前?独立して気づいた正体で「5年後テスト」として書きました。給与版も同じです。頑張った先の数字と働き方を、上司の姿で先に見てしまう。
- 昇給の規定を、自分で確認できるか——就業規則や賃金規程に昇給の定めがあるか。昇給は法律上の絶対的な義務ではなく、規程の書き方次第で扱いが変わります(広島県 労働相談Q&A「勤め続けても給料がまったく上がらない」)
- 5年上の先輩の給与と働き方に、「こうなりたい」があるか——数字だけでなく、責任と時間とのバランスまで見る
- 会社や業界の数字が伸びているか——原資がなければ、評価されても上がり幅は小さい
「職場は良いのに、給料だけが低い。辞めるのはもったいない?」——よくある悩みですが、もったいないかどうかを決めるのは、周りの人ではありません。5年後の自分の姿を見て、あなたが決めることです。


給与の5年後テストは、辞めるためのテストではありません。「このまま居ていいか」を確かめるテストです。
辞める前に、今の会社で確かめられること
結論、動く前に、今の会社に「上がる道」があるかを確かめてください。確かめて道がなければ、迷わず外を見ていい。
僕は1社目で、早く上の役職に就くために、1年目からアピールできる場面では積極的に動いていました。結果、100人近い同期の中では早く店長職に就き、役職手当がつきました。店長の仕事に向いていると思っていたわけではありません。それでも、あの会社で給与を上げる道は「手当のつく役職に就く」ことだったので、その道を使ったんです。
上がる道は、ゼロではないことが多い。ただし上がり幅は、業界の構造で決まる。だから確かめる順番は、こうです。
- 1. 昇給の規定と評価基準を確認する——就業規則・賃金規程を読み、上司に「何をすれば上がるのか」を聞く。答えが返ってこない会社は、特徴5に当てはまります
- 2. 実績を数字と言葉で残す——「何をして、何がどれだけ変わったか」。社内の評価にも、のちの転職の面接資料にも効きます
- 3. 社内で持ち場を変える——手を挙げて、成果が見えやすい部署や役割に移る。僕は店長から本社へ、手挙げで道を作りました


給料が上がらないと、モチベーションが下がるのは自然な反応です。それでも「やる気が出ない自分」を責めるより、上の3つを確かめる方が、ずっと前に進めます。確かめて「道がない」と分かったなら、それは転職を考える十分な理由です。
年収を上げる転職の実際——交渉より「構造選び」
結論、年収は交渉のうまさより、「どの構造の会社を選ぶか」で変わります。
僕は2社目に移るとき、年収交渉をしていません。未経験の営業職で、交渉の材料がなかったからです。それでも1年目の年収が約1.8倍になったのは、「成果が給与に反映される構造の会社と職種」を選んだからでした。
構造の確かめ方は、難しくありません。2社目の給与の仕組みは採用サイトに書いてあり、僕は面接でさらに細かく聞きました。見直しの頻度はどれくらいか、インセンティブは何で決まるか、数字が出なかった時期はどうなるか。上がる構造の会社は、この質問に具体的に答えられます。
ただし、転職すれば上がる、ではありません。厚生労働省の「令和7年 雇用動向調査」では、転職した人の賃金が前職より「増加」した割合は40.8%、「減少」は31.0%、「変わらない」は25.5%。1割以上増えた人は28.2%です(厚生労働省「令和7年 雇用動向調査結果の概況」)。4割が上がり、3割は下がる。分かれ目は、構造を見て選んだかどうかだと僕は考えています。
僕が転職を決めたとき、「年収や待遇を上げて、キャリアの選択肢を広げる」と決めていました。同時に新婚で、家族を不幸にはできないという気持ちも大きかった。だから、下がる可能性のある構造を選ぶなら、なおさら家族と話してから動いてほしい。転職活動そのものは、始めるだけなら無料です。まずは市場を確かめて、自分の経験が通用するかを見てみる——その進め方は【転職完全攻略】レジ打ち社員が最短20日で年収アップの転職ができたノウハウ解説にまとめています。


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よくある質問
Q1. 給料が上がらない会社は、何年で見切りをつけるべきですか?
A. 年数で一律には決められません。昇給の規定と評価基準を確認し、5年上の先輩の給与と働き方に納得できないなら、動く準備を始める目安です。僕は1社目に約6年いて、「あと3〜5年いたら見合わなくなる」と考えて転職しました。
Q2. 給料が上がらないのは違法ですか?
A. 昇給は、法律上の絶対的な義務ではありません。ただし、就業規則や賃金規程で昇給を定めている場合は、その規定に沿った扱いを求められる可能性があります。個別の判断は、都道府県の労働相談窓口や、各地の総合労働相談コーナー(厚生労働省)に相談してください。
Q3. 転職すれば、給料は必ず上がりますか?
A. 必ずではありません。厚生労働省の令和7年雇用動向調査では、転職で賃金が増えた人は40.8%、減った人は31.0%です。僕が約1.8倍になったのは、成果が給与に反映される構造の会社を、採用サイトと面接で確かめて選んだからです。
Q4. 職場は良いのに給料だけが低い場合、辞めるのはもったいないですか?
A. もったいないかどうかは、周りではなく「給与の5年後テスト」で決めてください。5年上の先輩の給与と働き方に「こうなりたい」があるなら、続ける価値があります。なければ、職場の良さと給与のどちらを優先するかを、家族と一緒に考える段階です。
Q5. 給料が上がらないのに、仕事だけ増えていきます。どうすればいいですか?
A. まず「何をすれば上がるのか」を、上司と規程で確認してください。僕は店長になったとき、責任と残業が先に増え、給与の上がり幅は業界の構造で小さいままでした。増えた仕事が給与や評価につながらないなら、それは構造の問題です。
Q6. 給料が上がらないなら、頑張らないのはありですか?
A. 条件付きで、ありだと思います。自分にとって適切な給与は、自分にしか分かりません。今の給与が自分にとって適正で、上がる見込みがないなら、頑張らなくてもいい。ただし、頑張らないことで成果が落ちて給与が下がるリスクがあるなら、下がらないように頑張るか、もっと頑張れる環境に変える方がいいと僕は考えています。
最後に——給料は、頑張りより「どこで頑張るか」で変わる
給料が上がらないと悩む方へのポイントは以下です。
- 上がらないのは、あなたの能力より会社の構造で決まる部分が大きい
- 給料が上がるかどうかは「上がる構造・上がらない構造」の違い。上がる構造には代償もある
- 見切りは「給与の5年後テスト」——5年上の先輩の給与と働き方で測る
- 年収は交渉より構造選び。採用サイトと面接で、給与の決まり方を確かめる
いま僕は、給与を決める側にもいます。その立場から伝えたいのは、自分にとって適切な給与は、自分にしか分からないということ。今の給与に納得していて、上がる見込みがなくても構わないなら、それも一つの答えです。でも納得できないなら、頑張らないことで下がるリスクを抱えるより、もっと頑張れる環境を選んでほしい。頑張りは、どこで頑張るかで報われ方が変わります。応援しています!
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