今の職場から逃げたい。でも「逃げの転職は失敗する」「それは甘えだ」と言われそうで、踏み出せない——そんな気持ちで検索していませんか?
先に言います。逃げの転職は、ダメではありません。僕は「逃げたい」を抱えたとき、一度は粘って正解で、一度は逃げて正解でした。

こんにちは!みゃーぱぱです!
僕は小売から未経験でWeb業界のIT営業に転職し、入社2ヶ月の頃は、毎朝「辞めたい」「逃げたい」と思っていました。そこでは逃げずにやり方を変えて、約1年にわたり全社で営業成績1位に。一方で、売れるようになってから来たいちばん重い「辞めたい」のときは、その会社を離れています。いま振り返ると、あれは逃げでした。でも、離れて正解だったと思っています。
面接官として合否を判断する側も、計40〜50名分やってきました。逃げる側と、逃げてきた人を見る側。その両方から、逃げていい時と粘る時の線引きをお話しします!
こんな方におすすめ
* 今の職場から逃げたいが、「逃げの転職は失敗する」と聞いて迷っている
* 自分の「辞めたい」が甘えなのか、逃げていいものなのか分からない
* 逃げの転職でも後悔しない進め方と、面接での伝え方を知りたい
📌 この記事のまとめ(30秒で読める)
逃げの転職はダメじゃない。危ないのは「何から逃げたいのか」を言えないまま動く逃げ方です。
* 自分の人生にプラスにならない場所なら、逃げていい
* やり方で動く苦しさなら、1〜2ヶ月は粘る価値がある
* 動く前に「準備した逃げ」の3つの問いに答えておく
* 面接では前向きな理由を1つ添える。マイナスだけだと「うちでも同じでは」と見られる
逃げの転職はダメ?【結論: ダメじゃない。危ないのは「何から逃げるか言えない逃げ」】
結論、逃げの転職はダメではありません。自分の人生にプラスにならない場所からは、逃げていいと僕は思っています。
逃げの転職とは、今の職場のつらさや不満から離れることを一番の動機にした転職のことです。「やりたいことに向かう転職」と比べて、後ろ向きに語られがちな言葉です。本記事では、毎朝「逃げたい」と思いながら働いた経験と、面接官として退職理由を聞いてきた経験から、逃げていい時と粘る時の線引きを解説します。
そもそも、何かから離れたくて転職するのは珍しいことではありません。厚生労働省の調査では、転職した人の81.3%が自己都合で前の会社を辞めていて、その理由(3つまでの複数回答)は「賃金が低かったから」25.5%、「会社の将来に不安を感じたから」25.2%、「満足のいく仕事内容でなかったから」24.7%、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」23.4%、「人間関係がうまくいかなかったから」22.2%と続きます(厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」)。逃げたい気持ちは、転職のごく普通のきっかけです。
ただし、逃げ方には失敗しやすい形があります。いちばん危ないのは、「何から逃げたいのか」「次で何を変えたいのか」が言葉になっていないまま動くこと。逃げること自体ではなく、逃げ方の問題です。
僕自身、2社目を離れたことを振り返ると、あれは逃げでした。言い訳をしようと思えば、逃げじゃない理由はいくらでも並べられます。でも、そもそも自分の人生にプラスにならないのであれば、逃げて全然いいと思っています。


僕も毎朝「逃げたい」と思っていた——粘った逃げたいと、離れた逃げたい
結論、僕の「逃げたい」には2種類ありました。やり方を変えれば動く苦しさと、意味が感じられなくなった苦しさです。前者は粘って正解、後者は離れて正解でした。
1つ目は、未経験でIT営業に転職した直後です。入社して2ヶ月、受注は1件もありません。毎朝の出社時に「向いてない」「辞めたい」と考え、「逃げたい」も常に頭にありました。それでも「辞めよう」とはならなかった。未経験の転職で、それなりに覚悟を持って入ったつもりだったからです。
転機は、焦りで電話の会話がどんどん早口になっていたのを、上司に指摘されたことでした。やり方を変えないといけないと思って考え尽くし、当時1位の営業マンの電話の冒頭1分を完コピする、つながりやすいリストを集める、想定メモで緊張を減らす——と全部変えました。すると翌日からアポが増え、約1年にわたって、30〜40人規模の営業組織(=全社)で獲得件数と売上の1位になりました。戦略の中身は営業に向いてないは甘え?向いてないまま1位を取った僕の結論に書いています。
2つ目は、売れるようになってからです。扱っていたサービスの品質が安定しない時期があり、クレーム対応が続きました。良い関係を築いて発注してくれたお客様に、良いサービスを届けられていない。「これを売って、意味があるんだろうか?」と思いながら、周りの期待に応えて売らないといけない時期がいちばんきつかった。毎朝寝起きが悪く、電車では胃がキリキリする毎日でした。
この「辞めたい」は、成果が出ても消えませんでした。僕はその後、3回目の転職活動を始め、最終的には会社を離れて独立しています。辞めたい気持ちが3つの波で来た話は営業を辞めたいのは甘え?「辞めたい」が消えないまま1位を取った僕の答えで詳しく書きました。
2つを分けたのは、苦しさの正体です。1つ目は「成果が出ない」という、やり方を変えれば動く苦しさ。2つ目は「売る意味が感じられない」という、努力では消えにくい苦しさでした。同じ「逃げたい」でも、正体が違えば、正解は逆になります。


逃げの転職が失敗する3つの形
結論、逃げの転職が失敗しやすいのは、逃げること自体ではなく「逃げ方」に原因があるときです。僕の経験と、周りで見てきた例から3つに分けます。
① 何から逃げたいのか言えないまま動く
2019年、僕は1回目の転職活動で、子ども関連の会社から内定をもらいました。外から評価してもらえたのは嬉しかった。でも、年収も休日も今とほとんど変わらず、「今の仕事より良くなるのか」が見えません。キャリアとしてこの先につながるのかも、もやもやしたままでした。悩んだ末、僕は直感に従って内定を辞退しています。
振り返ると、もやもやを抱えたまま転職していたら、仕事に慣れた半年後や新しいことを始めるタイミングで、それが仇になってパフォーマンスを落としたり、やっぱり合わないとなったりする可能性もあったと思います。何から離れて、次で何を手に入れたいのか。そこが言えない転職は、逃げた先でも同じもやもやを抱えやすくなります。


② やり方を変える前に動く
成果が出なくて逃げたいときは、まだ「やり方」を試し切っていないことがあります。いま営業支援を仕事にしている立場から言うと、成果が出ない悩みがまだ1〜2ヶ月なら、やり方を変えることでうまくいく可能性が高いので、一度は粘ってほしいと思っています。
僕自身、入社2ヶ月で辞めていたら、翌日からアポが増えるあの経験はしていません。ただし、これは「成果が出ない」タイプの逃げたいの話です。心や体にサインが出ているときは、話がまったく別になります。


③ 逃げた先を確かめないまま飛び込む
3つ目は、今の職場から離れることだけを考えて、次の職場を確かめないまま飛び込む形です。周りでは、目先の年収アップだけを追って未経験で保険営業に飛び込み、実績が上がらずに早く辞めてしまった人や、早く転職したものの、結局元の業界に戻った人も見てきました。
僕自身は3回目の転職活動で、条件は変わらず給与が少し上がる予定だった内定を、自分から辞退しています。内定先が悪かったわけではありません。前の会社で自分に合わなくなっていったことと同じ経験が、この会社でも繰り返されるかもしれない——そう考えたからです。この判断の中身は転職の内定辞退で迷ったら|辞退して独立した僕の判断3軸【体験談】で書いています。


【みゃーぱぱ式】「準備した逃げ」3つの問い
結論、逃げの転職を後悔しないものにするには、動く前に3つの問いに答えておくことです。僕はこれを「準備した逃げ」と呼んでいます。
「準備した逃げ」とは、逃げたい理由を一文にして、逃げた先で同じ理由が繰り返されないかを確かめてから動く転職のことです。逃げることはやめずに、逃げ方だけを変える考え方です。3つの問いは、逃げの転職が失敗しやすい3つの形(理由が言えない・やり方を試していない・逃げた先を確かめない)を、それぞれ裏返したものです。

問い1|何から逃げたいのか、一文で言えるか
「なんとなくしんどい」「上司が嫌」で止めずに、何がつらいのかを一文にします。たとえば「毎月の残業が多く、平日に家族と夕飯を食べられない」「成果を出しても、評価の基準が分からない」のように、具体的な場面まで書き出すのがコツです。
一文にすると、逃げたい理由が、そのまま「次の会社に求める条件」に変わります。僕が2019年の内定を辞退したのは、まさに「今の仕事より良くなるのか」が見えず、もやもやが残っていたからでした。


問い2|それは「やり方」で動く苦しさか、「意味・環境」の苦しさか
成果が出ない、仕事が覚えられない——こうした苦しさは、やり方を変えると動くことがあります。一方で、扱うものに意味を感じられない、会社の方針と自分の考えがずれていく、といった苦しさは、努力では変えにくいものです。
僕の線引きはこうです。やり方で動く苦しさで、悩みがまだ1〜2ヶ月なら、まずやり方を変えてみる。悩みが長引いたり、考え込んだ上で直感的に「合わない」「一つも楽しくない」と感じたりするなら、離れることを選択肢に入れていい。仕事に「楽しいことが一つもない」状態の見分け方は、仕事が楽しくない・つまらないのは当たり前?独立して気づいた正体でまとめています。


問い3|逃げた先で、同じ理由が繰り返されないか
最後に、問い1の一文を持って、次の会社を見ます。求人票だけで判断せず、面接で評価制度やキャリアアップの仕組み、働き方を直接確かめることが大切です。
僕は2社目への転職のとき、二次面接でキャリアアップの構造や人事制度・評価制度、福利厚生、勤務地を先方に直接質問しました。聞きづらい年収の上がり方や評価の本音は、エージェント経由で確認してもらっています。この転職は逃げではありませんでしたが、こうして確かめたうえで入った2社目で、1年目の年収は1社目の約1.8倍になりました。下調べの手順は【転職完全攻略】レジ打ち社員が最短20日で年収アップの転職ができたノウハウ解説にまとめています。
3回目の転職活動では、この問いで内定を辞退しました。前の会社の退職理由と同じことが、内定先で起きる可能性が少しでもあるか。僕はこれを「退職理由リピート検査」と呼んでいます。


準備より先に、今すぐ逃げていいとき
結論、心や体にサインが出ているなら、3つの問いは後回しでかまいません。まず、今の場所から離れることを優先してください。
眠れない、食欲がない、朝起き上がれない、休みの日も仕事のことが頭から離れない——こうした状態が続いているなら、準備を整えるより先に、自分を守る方が大事です。僕の場合、いちばん重い「辞めたい」を抱えていた時期は、毎朝寝起きが悪く、電車では胃がキリキリする毎日でした。
どうしようもなく今が苦しいなら、環境を自分で変えるべきだと僕は考えています。自分の状態が分からないときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」にある5分でできる職場のストレスセルフチェックが目安になります。電話・SNS・メールの相談窓口もまとまっています。
自分から「辞めます」と言い出せないほど追い込まれているなら、退職代行を使うのも一つの方法です。選び方は退職代行ってどう?退職を2度経験した僕が選ぶ労働組合運営の2社【男女別】で書いています。


面接で「逃げ」と思われない退職理由の伝え方
結論、退職理由がネガティブでもかまいません。ただし、前向きな理由を必ず1つ添えてください。
僕は店長時代のアルバイト・パートの採用から、2社目の中途採用の一次面接まで、合否を判断する側を計40〜50名分やってきました。正直に言うと、「人間関係がつらい」「きつい」はよくある退職理由なので、それだけでは気になりません。ただ、前向きな退職・転職理由が出てこない、マイナスの理由しか言わない——となると、どうしても「うちに来ても同じ状況にならないか?」と考えてしまいます。
面接官が気にしているのは、「準備した逃げ」の問い3と同じです。逃げた先で、同じことが繰り返されないか。前向きな理由を1つ添えるのは、その問いに先回りして答えるためです。
僕自身は2021年の面接で「なぜ今の会社を辞めるのか」と聞かれたとき、転職動機をそのまま話しました。子ども用品業界は、この先マーケットが縮んでチャンスが少なくなると感じていたこと。5年後・10年後に管理職になった自分を想像しても、今以上に楽しいとは思えなかったこと。Web業界ならキャリアの選択肢を広げられると考えたこと。僕にとってこの転職は逃げではなく、キャリアの選択肢を広げるための転職でした。
逃げたい理由を前向きな理由に言い換えるときの例も置いておきます。ネガティブな事実は短く、次でやりたいことを長く話すのがコツです。
- 人間関係がつらい → 「役割を分担して意見を出し合えるチームで、成果を出したい」
- 残業が多い → 「限られた時間で成果を出す働き方を、正当に評価してくれる環境で働きたい」
- 評価に納得できない → 「成果が数字で見え、評価にきちんと反映される環境で力を試したい」
言い換えた前向きな理由が、応募先で本当に叶うかどうかは、問い3で確かめておきましょう。言い換えが口先だけになると、入社後に同じ「逃げたい」が戻ってきます。


逃げる前に、逃げた先を見ておくなら:リクルートエージェント
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メリット
- 業界最大級の求人数で、今の職場以外の選択肢を具体的に見られる
- 退職理由の伝え方や面接の準備を、担当者に相談できる
- 在職のまま、情報収集だけの利用もできる
デメリット
- 担当者との相性が合わない場合がある(担当変更の申請は可能)
- 求人紹介の連絡が多く感じることがある
辞めると決める前に、「逃げた先」にどんな求人があるかを見ておくだけでも、問い3の答えはぐっと具体的になります。判断材料集めとして使ってみてください。
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「転職は逃げ」と言われるのが怖いときに知っておきたいこと
結論、「逃げ」という周りの声は、思っているほど続きません。人は、あなたの「今」しか見ていないからです。
僕は転職でも独立でも、親や上司、同僚から「逃げ」「もったいない」と言われたことが、驚くほどありません。結局、今が充実していそうであれば、他人は今しか見ないので、「逃げた」ではなく「良かったね」と言われます。
だから気にするべきは、周りの目より、逃げた先で自分が充実できるかどうかです。そのための準備が、3つの問いです。家族がいる方は、周りの声より先に、家族に話しておくこと。僕が妻子持ちのパパに伝えたいのは、結局これに尽きます。


よくある質問
Q1. 逃げの転職は甘えですか?
A. 甘えではありません。自分の人生にプラスにならない場所から離れるのは、自分を守る選択です。ただ、成果が出ないことが理由で、悩みがまだ1〜2ヶ月なら、やり方を変えることで好転する可能性が高いので、一度粘ってみる価値があります。
Q2. 逃げの転職は後悔しますか?
A. 何から逃げたいのか言えないまま動くと、後悔しやすくなります。逃げたい理由を一文にして、次の職場で同じことが起きないかを確かめてから動けば、後悔は減らせます。僕は2社目を離れたことを「逃げだった」と思っていますが、離れて正解だったとも思っています。
Q3. 30代でも逃げの転職はできますか?
A. できます。30〜34歳で転職した人の93.7%は、自己都合で前の会社を辞めています(厚生労働省「令和7年転職者実態調査」)。30代は、面接で「これまでの経験を次でどう活かすか」を具体的に話せるかが大事になるので、「準備した逃げ」の3つの問いに答えておくことが、そのまま強みになります。
Q4. 逃げ癖がつかないか心配です。繰り返さないにはどうすればいいですか?
A. 今の職場を辞める理由と同じことが、次の職場でも起きないかを、動く前に確かめることです。僕は3回目の転職活動で、前の会社で合わなくなったことと同じ経験が内定先でも繰り返されるかもしれないと考え、内定を辞退しました。逃げた回数より、同じ理由で逃げないことの方が大切です。
Q5. 転職で迷ったら、やめた方がいいですか?
A. たくさん考えた上で、それでも直感が「今は動かない」に傾くなら、やめていいと思います。僕は1回目の転職活動で、もやもやが消えないまま内定を辞退し、結果的にそれが正解でした。転職に踏み切るのは、直感がそちらに働いているときが一番です。
Q6. 人間関係が理由の転職は逃げですか?
A. 逃げと思われがちですが、珍しい理由ではありません。自己都合で辞めた転職者の22.2%が「人間関係がうまくいかなかった」を理由に挙げています(厚生労働省「令和7年転職者実態調査」・3つまでの複数回答)。面接では人間関係の話だけで終わらせず、次の職場でどう働きたいかを添えてください。
Q7. 面接で本当の退職理由を言ってもいいですか?
A. 言ってかまいません。面接官だった僕から見ても、ネガティブな退職理由は単独なら気になりません。気になるのは前向きな理由が出てこないときで、「うちに来ても同じ状況にならないか」と考えてしまいます。本当の理由は短く、次でやりたいことを長く話すのがおすすめです。
最後に——逃げていい。ただし「準備した逃げ」で
逃げの転職に迷っている方へのポイントは以下です。
- 逃げの転職はダメじゃない。自分の人生にプラスにならない場所なら、逃げていい
- 同じ「逃げたい」でも、やり方で動く苦しさは粘る価値があり、意味や環境の苦しさは離れていい
- 失敗しやすいのは、何から逃げたいのか言えないまま動くこと
- 動く前に「準備した逃げ」の3つの問いで、逃げた先で同じ理由が繰り返されないかを確かめる
- 面接では前向きな理由を1つ添える。周りの「逃げ」という声は、今が充実すれば消えていく
小売6年から未経験でIT営業に移り、全社1位を経て独立した僕も、「逃げたい」と思いながら粘った時期と、逃げて正解だった時期の両方を経験しました。逃げること自体を責める必要はありません。何から逃げて、どこへ向かうのか。それさえ言葉にできれば、逃げの転職は立派な前進になります。応援しています!
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